コレクションに参加しながら、ニューヨークとナポリを行き来する時代を何年か過ごしたマリオは、1965年にはナポリに戻り、
「MARIO VALENTINO」を靴だけではなく、バッグ、レザーウェア、香水などを手掛けるトータルファッションブランドへと成長させた。
最高の品質に裏付けられた、新鮮なデザインの靴は当時の世界の映画界を始めとする各界の多くの著名人にも愛された。例えば、ソフィア・ローレンやマルチェロ・マストロヤンニ、レーガン元大統領とその夫人も「MARIO VALENTINO」を愛用していた。
また、この時代の「MARIO VALENTINO」のコレクションは、ジョルジオ・アルマーニやジャンニ・ヴェルサーチ、カール・ラガーフェルド、そしてクロード・モンタナなどといった、豪華絢爛な顔ぶれによって開かれている。彼らは「MARIO VALENTINO」のコレクションのためにデザインを提供したのだった。